10月の入り口まで長く続いた猛暑がすっと収まったようで、逆に夜などは冷え冷えと感じられるようになりました。やっと、衣替えができそうですね。(夏物の洗濯がたいへんです!)
そんな日常の中で、合唱の練習に行くと、Neiさんの書かれているように、歌の世界に入り込んで、時には若者のようにわくわくしたり、時には心は18世紀のヨーロッパに飛んだり、アメリカのジャズの世界に浸ったり、歌詞にしても、とても豊かな明治大正の日本語の良さを味わったり、ドイツ語やラテン語にまで挑戦したり…とても楽しいひとときです。
谷津公民館の「バラ・コンサート」が近づいてきたので、今回の練習の前半はW先生、後半はバラ・コンで指揮をしてくださる、副指揮者のY先生の練習となります。
練習は、三善晃先生の合唱曲集「うたの森」の2曲目、「それが涙だというのなら」(銀色 夏生 作詞、三善 晃 作曲)に入っています。
Web で見ましたら、田中エミさんという方が次のように書かれていました。
「1994年、教育出版から刊行されました。メロデイが詩のためにあったのではないかと思うくらい、言葉に寄り添ったさわやかなソング。・・・」
私たちは、まだ3回目なので、言葉をつけないで練習していますが、詩を読んで大まかな印象をもてたらいいなと思いました。銀色夏生さんの詩は次のように始まります。(Neiさんの引用にもあるように、歌集の68ページに、清水敬一さんの解説もありますのでお読みください。)
それが涙だというのなら
なぜ君はそれを大事にする
それが悲しみだと言うのなら
なぜり両手を離してしまわないんだ
かたくかたくにぎりしめて
ずっとずっと守っているのは
それが必要だからだろう
君は後ろを振り返り
君はまわりをみわたして
ある考えにぴったりくると
知っていたものと油断する
油断してまた歩きはじめる
君は涙をおまじないのように持っていて
幸福の行方を
決めさせる
それが涙だというのなら
練習は、先週音取りをしたP.40 の36小節までを丁寧にたどってゆきました。曲はゆったりと流れるように進みます。シンプルなようですが、ところどころ音をとりにくい部分があって苦労しました。
W先生は、「お願いだから、喉を詰めた地声で歌わないで・・」と、望ましい発声の仕方を、ジェスチャー付きで何度も見本を示してくださいました。(言葉で表現するのは難しいのですが、胸を開いて身体の中から空に放つような歌い方ではないかと理解しています。頭では理解しても実際にそう歌えているかどうか?)
今はまだ手探りですが、練習を進めて歌の心を理解出来たら、とても美しい合唱になるのではないかと楽しみです。
続いて、「バラ・コンサート」で歌う曲のうち、「夢で逢いましょう」と「牧場の朝」を練習しました。
後半は久しぶりに副指揮者のY先生(薮田晴子先生)のご指導で、先生が課題だと思われる部分を拾いながらの練習となりました。
① 「若い広場」(作詞・作曲:桑田 佳祐 / 編曲:石若 雅弥)のF (7p)から
・ 55小節 ♪ゆーめふくらむ あ~おい そら~♪ の♪ら~♪の部分、2分音符が二つ続きますが、その間を切って、最後の2分音符を強く歌いあげます。
・ 64小節の男声の手拍子:ピタッと揃うように
② 「On the Sunny Side of the Street」
・全体として、もっと軽快に、楽しそうに
・アルトの♪I used to walk♪ が聞き取れない⇒ used to の発音に注意、などなど
③ 最後に「夕やけこやけ」を楽しく歌って締めくくりました。
最近入団された方はご存じなかったかもしれませんが、Y先生はもう30年近く(?)この団の副指揮者として、状況に合わせて、しっかりと私たちを指導してくださっています。特に、W先生が常勤として東京まで通勤されていらしたころは、毎週、最初の30分ほどは、基本的なことや、特に問題のある部分、などを丁寧に練習してくださいました。文化ホールの演奏会でも指揮してくださったこともあったと記憶しておりますし、特にバラ・コンサートはいつもY先生の担当でした。
久しぶりに指揮をしていただくバラ・コンサート、楽しく歌いたいですね。できるだけ譜にかじりつかないで 胸を張って歌いましょう!!
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