大震災を思いながら

練習日記:2024年(令和6年)19日(火)  Yuri

 

美しい初日の出でスタートした2024年、その元日にたいへんなことが起こってしまいました。想像をはるかに超える大きな被害を生んでいる能登の大震災、亡くなった方の数が、毎日増え続け、生死の分からない方もまだたくさんいらっしゃいます。(その上、空港での大きな事故もあり、衝撃的なお正月でした。)

 

家々が倒壊し、ライフ・ラインもずたずたになっている現地の様子を、映像でしか知りえない私たち、手をこまねいて見ているしかない現状、どうしたよいのでしょう。せめてまず義援金をお送りしなければと思います。

 

私事ですが、若いころ、能登半島一周のバスの旅に出かけたことがあって、今たいへんな被害に苦しんでいらっしゃる珠洲市の先端を半島の西側に回ると、房総半島の波とは異次元の日本海の大波に驚いたことがありました。海岸線に迫った低い山には、今は無くなっているかもしれませんが、急斜面にいくつもの小さな棚田があって、働いている方たちのお仕事の厳しさがしのばれるようでした。とてもやさしかった能登の方たち・・・一日も早く、安全な生活に戻られますよう、小さな力でもお役に立てたらと思います。

 

練習の最初に、W先生から、首都圏の地震のことについてお話がありました。いずれは必ず来ると言われている首都圏の直下型地震です。私などはのんびり構えて、なにも準備をしていませんが、3.11の東北の大震災の時のことを考えても、もっともっと真剣に備えておかなくては、と思いました。(あの時、私は東京に仕事に行っていて、帰宅難民となり、西日暮里駅近くのコミュニテイセンターの床の上で、毛布一枚で夜を過ごしたのでした。’喉元過ぎれば熱さを忘れる‘ですね。・・・気を引き締めなくては・・・。

 

こんな時に「道」の詩と曲を聴くと、また違った意味が感じられます。

 

♪道よ 道よ いつも旅立ちを ささやくものよ♪の詩のように、能登の方々の新しい旅立ちを祈らずにはいられません。

 

最初に通して復習したら、「意外によく覚えていたね」とほっとされたような先生でした。

今回の練習は、さらにきめ細かなご指導がありました。多くは、他のパートとの関係、そして伴奏との関係でした。

 

例えば、「伴奏に左手が無い小節がある。それはどうして?」・・・、みなさんは覚えていらっしゃいますが? また「合唱が下降音形なのに、伴奏が上行音形なのは?」などなど、先生とR子先生が、楽譜を深く読み込んでいらっしゃるのがわかります。(プロとアマの違いですね)

33小節目のテンポ・プリモの前まで、練習しました。

 

後半は、「ミサ・ブレヴィス)」の2曲目、「Gloria」のラテン語の歌詞をつけました。

長年ミサ曲を歌っていると、ラテン語でもミサ曲の歌詞だけは、ちょっとばかりなじみがあると思うと大違い、この曲のユニークな点は、長い歌詞を、大きく四つのパートに分割して同時に歌うという点です、(なんだか面白いですね。他のパートにつられて、ごちゃ混ぜになり、意味不明な歌になりませんように・・・)

 

念のため、長くなりますが、各パートのラテン語と、意味は下記のとおりです。

ずっと以前にWEB検索したので出典がわかりません、お許しください)

 

 ソプラノ Gratias agimus tibi propter magnam gloriam tuam,

       主の大いなる栄光のゆえに 主に感謝し奉る

          Domine Deus, Rex coelestis,

神なる主 天の王

 Deus Pater, Deus Pater, omnipotens,

       全能の父なる神よ

 

アルト  Domine Fili unigenite, Jesu Christe,

          主なる 御一人っ子、イエズス・キリストよ

qui tollis peccata mundi, Suscipe deprecationem nostrum,

世の罪を除きたまう 主よ、われらを哀れみたまえ。

qui sedes ad dexteram Patris, miserere nobis,

父の右に座したもう主よ

 

テナー  Domine Deus, Agnus Dei, Filius Patris,

      神なる主 神の子羊 父の御子よ

qui tollis peccata mundi, miserere, miserere nobis,

世の罪を除きたまう 主よ、われらを哀れみたまえ。

 

バス   Et in tera pax hominibus bonae voluntatis,

          そして 地には平和、人にはめぐみあれ

          Lausdamus te, benedicimus te, adoramus te, gloroficamus te,

      われら 主を褒め 主を讃え 主を拝み 主をあがめ

          Quonuiam tu solus Altissimus , Jesu Christe,

      主のみ いと高し、イエズス・キリストよ

 

出来るだけ意味を考えながら歌えたら、と思います。Gloriaの最初の出だしには、少しだけ男声のソロが入りますが、わが団のインスペクターのO さんに決まりました。きっと素晴らしいお声をお聞かせすると思います。(乞ご期待!)

 最後に、第1曲目のKyrie: を復習しました。

 

長くなりましたのでこの辺で・・・。

 

インフルエンザが流行っているようです。(コロナもまだ要注意) 皆さま、くれぐれもお気をつけて・・・。