「道」と「Gloria]

練習日記:2024年(令和6年)1月16日

 

元日の大震災から2週間以上が経ち、想像を絶する困難の中で、緊急の復旧作業が少しずつ進んでいるようです。

 

ただ、3万戸以上の住宅が崩壊し、高齢の住民の多い場所では、家の再建は無理、など課題は山積、将来の見通しが持てない状況の中で、絶望的な方たちがたくさんいらっしゃるとのこと、何もできないでいる自分がもどかしくなります。せめて、義援金の他、何か励ましになることができればと思います。

 

そんな中での練習です。災害に対する自分の準備の足りなさを思ったりしながら、ひととき歌の世界に浸ることも、生きていく上での自分への応援歌にもなるようです。

 

今週は、まず「道」の練習から始まりました。先週練習した33小節までを、丁寧に復習した後、37小節から58小節まで音取りをしていただきました。残りわずかになり、「道」のメロデイが身体の中に入ってきたような気がします。

 

この曲は途中でテンポが変わることが多いのですが、その時のブレスは、次のテンポでのブレスをすること、調が変わるときは、歌の色が変わるように歌うこと、など、先生が細部にわたってお手本を示してくださりながら練習しました。楽譜にかじりつかないで、他のパートと伴奏よく聞きながら歌うことで、もっともっと美しいハーモニーが生まれるとのことでした。

 

後半、「ミサ・ブレヴィス」の2曲目「Gloria」は、ラテン語の歌詞をつけて練習しました。ずいぶん以前、2007年に歌った時のメモに、この曲を歌うには「節度とインテリジェンスが必要」という先生のコメントがありました。

 

先週書きましたように、Gloriaの前半は、各パートが違う歌詞で歌っていきますが、後半、14小節の♪cum Sancto Spiritu in gloria Dei Patris♪(聖霊とともに、父なる神の 栄光のうちに)♪からは、同じ歌詞を、同じハーモニーで歌っていきます。

 

その先、19小節から最後の31小節までは、amen♪が繰り返されます。この♪amen♪は、「神さまのお心のままに」という気持ちで、謙虚に、やわらかく、やわらかく歌います。

 

W先生は「この曲は本当にいい曲~」、と何度もひとりごとのようにおっしゃりながら練習してくださいました。早く曲を身につけて、自分も心から「いい曲だなあ」と感じながら歌いたいと思います。

 

続いて、4曲目の「Credo(信仰宣言)」に入り、9小節までのAllegroの部分を、音取りをしていただきました。この部分も、また4つのパートが、別の歌詞を同時に歌います。(言葉つけはまだ先になりますね。Credoは、この曲の中では一番長く、82小節もありますから・・・楽しみですね。)

 

20日からは「大寒」、一年で一番寒い季節になります。最近は寒暖差が大きいのですが、それでも、まもなく雪を割って、蕗の薹が芽を出してくるのを楽しみに春が待ちましょう。お身体にお気をつけて・・・。