練習日記 6月4日      Yuri

 

紫陽花の花が咲き始め、過ごしやすい晴天の日でも驟雨があったりして、入梅も間近かな、と思われるこの頃です。練習場に差し込む夕日がまぶしく、黒いカーテンを引いての練習開始でした。

 

最初の練習曲は、HAYDNの最終曲、Agnus Dei、先週までに音取りは済んでいましたが、最初はマママで、音を確認しました。

 

特に気を付けたいのは、3拍子の歌い方、そして母音の表現です。前回までと同様、他のパートとをよく聞きながら、次のハーモニーをイメージして、やわらかく支え合って歌います。楽譜を見ずに、指揮に集中して歌うよう頑張りました。

 

そして、いよいよ言葉つけです。これまで書いてきたように、短い歌詞ですが、いろいろな形で繰り返されます。やはり楽譜を見ずに、指揮に集中して何度も練習しました。歌詞の意味をよく考えながら、心を込めて、謙虚に、祈るように歌えたらと思います。テナーだけがピアニッシモで♪pacem♪と締めくくる曲の最後には、W先生は、必ず、「きれい、清らか!」と嘆声を漏らされます。(心が清らかになるような余韻が残りますね)

 

Agnus Dei, Qui tollis peccata mundi, miserere nobis

(世の罪を取り除かれる 神の子羊よ、われらを哀れみたまえ)

Dona nobis pacem

(われらに 平和を 与えたまえ)

 

これで、演奏会で歌う曲のすべての音取りと歌詞付けが一通り終わったことになります。最後に、久しぶりに、ハイドンの5曲目、Benedictusの合唱部分(p.343)の復習をしました。

 

後半は、三善晃作曲の混声合唱曲集「うたの森」から、「流れる水のように」と「雪の窓辺で」を通して練習しました。

 

「流れる水のように」はほぼ一か月ぶり、メロデイはしっかり入っているものの、2番の歌詞がまだあやふやです。昭和62年の中学校の教科書に載っていた歌だそうですが、(もちろん)私たちには新鮮です。とても楽しく歌うことができました。速く 元気’な曲ですが、’流れる水のように’レガートに歌うことが大切、とのご指導でした。

 

「雪の窓辺で」は 窓の外の雪を見ながら、一年を振り返って、♪悲しい話、つらい歌、今年もいっぱい 聞きました♪と歌う歌詞に、しんみりと深い思いが感じられます。歌を誘い込むようなピアノ伴奏がとても素敵で(たいへん難しそうですが…)、R子先生の指の動きにうっとりと聞き入りました。

 

こうして復習していると、「うたの森」は、個性豊かな、素晴らしい詩と曲ばかりだなあ、と思います。私たちには、少しハードルが高い面もありますが、あと残りわずかな期間に、楽しみながら、一所懸命練習していきたいと思います。

 

11月10日の演奏会に向けての特別練習の計画表が、インスペクターのOさんから配られました。ほとんどが日曜や祝日なので、場所を確保するのが難しく、他市のある会場は、有志の方が3人で直接行かれて(抽選で?)やっと確保してくださったそうです。ほんとうにありがとうございました。

 

私たち一般の団員は、役員さんをはじめ多くの方々の、目に見えないご努力のおかげで、楽しく練習ができるのですね。

 

来週の練習も感謝の気持ちで臨みたいと思います。