台風の後、また猛暑が続きます。でも、夕方、どこからともなく聞こえてくる蝉の声は頼りなげで、かすかに秋の気配を感じさせてくれます。
鳴きつづく 限りを 秋の蝉として (稲畑 汀子)
なく声の かぼそくなりし 秋の蝉 (高橋 洋子)
秋の訪れは、演奏会が近いということ、練習にも熱が入ります。
練習は、HAYDNの「ミサ・ブレヴィス」の、Kirie とGloriaを丁寧に復習しました
Kirie
いつもご指導をいただくことは次の点です。
1 姿勢をよくして、おなかの底から、深い音を出すこと(喉を詰めないように・・・)
(タンスを押しながら歌う練習をするとよいそうですよ)
2.楽譜にかじりつかないで、しっかり指揮を見て歌うこと・・・暗譜をしましょう
3.出だしの音が大切です。
日本語と、英語やラテン語などの欧米の言葉とは「息の使い方」が違いますよね。最初の「Kirie」
は、日本語の「きりえ」ではなく、のどの奥から息を吐き出して「k」と発音します。(破裂音、と
言われますね。)
そして、深い息遣いで、のびやかに歌っていきます。W先生はいつも、望ましい声の出し方と、そ
うではない発声の二通りを歌ってくださって、どちらが良いかと尋ねられます。どちらが良いかはわ
かっても、さて、先生のようには歌えません。常に、自分の発声をチェックしながら、練習あるの
み、ですね。
4.他のパートと同じ音の場合や、ぶつかる音について、先生はよく指摘してくださいます。自分でも
気づけるように、他のパートの音をよく聞き、譜をよく見て、努力したいと思います。。
Gloria
コーラスの前に、短いテナーのソロ(インスペクターのO さん)が入りますが、これから練習します。
何度も書いてきたように、最初の14小節は、長い歌詞を4パートに分けて、同時に歌います。
お聴きになる方が歌詞を聞き取られるのは、至難の業だと思いますが、音のぶつかり合いや、ハーモニーをお楽しみいただけるように歌いたいものです。
特にバスは、最初の2、3行目と11、12行目を担当し、16部音符を刻みながら、下記のような歌詞を たいへん早口なラテン語で歌わなくてはなりません。ラテン語の早口言葉のようです。他のパートを支える大切なお役目ですが、ほんとうに大変ですね。
♪Et in terra pax hominibus bonae voluntatis, laudamus te, benedicimus te, adramus te, glorificamus te♪ の後、11行目の♪quoniam tu solus Sanctus, tu solus Dominus, tu solus Altisimus, Jesu Christe♪に、つなげて歌います。(「そして、地上の善意のひとびとに 平和あれ、われら主を褒め、主を讃え、主を拝み、主をあがめたてまつる。・・・・・、主のみ聖なり、主のみ王なり、主のみいと高し、イエス・キリストよ」という意味)
14小節後半からは、全パートが同じ歌詞になりますので、新鮮な感じを表現します。
私たちの歌は、まだまだ課題がたくさんありますが、それでも、ときどき「きれい、きれい」とか、「惜しいな、もう一息」とか、ちょっとほめたり、励ましたりしていただきました。
衣装係さんから、衣装のお話もあり、だんだん、本番が近づいてきたなあと感じます。
健康管理と、体力増強に励まなくては・・・。
当分、暑い日が続くようですので、お互い、体調に気をつけましょう!!
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