練習日記 9月3日(火)  Yuri

台風の後、また猛暑が続きます。でも、夕方、どこからともなく聞こえてくる蝉の声は頼りなげで、かすかに秋の気配を感じさせてくれます。

   鳴きつづく 限りを 秋の蝉として (稲畑 汀子)

なく声の かぼそくなりし 秋の蝉 (高橋 洋子)

 

秋の訪れは、演奏会が近いということ、練習にも熱が入ります。

練習は、HAYDNの「ミサ・ブレヴィス」の、Kirie Gloriaを丁寧に復習しました

 

Kirie

いつもご指導をいただくことは次の点です。

1 姿勢をよくして、おなかの底から、深い音を出すこと(喉を詰めないように・・・)

  (タンスを押しながら歌う練習をするとよいそうですよ)

2.楽譜にかじりつかないで、しっかり指揮を見て歌うこと・・・暗譜をしましょう

3.出だしの音が大切です。

  日本語と、英語やラテン語などの欧米の言葉とは「息の使い方」が違いますよね。最初の「Kirie」 

 は、日本語の「きりえ」ではなく、のどの奥から息を吐き出して「k」と発音します。(破裂音、と

 言われますね。)

    そして、深い息遣いで、のびやかに歌っていきます。W先生はいつも、望ましい声の出し方と、そ 

 うではない発声の二通りを歌ってくださって、どちらが良いかと尋ねられます。どちらが良いかはわ

 かっても、さて、先生のようには歌えません。常に、自分の発声をチェックしながら、練習あるの

 み、ですね。

4.他のパートと同じ音の場合や、ぶつかる音について、先生はよく指摘してくださいます。自分でも 

 気づけるように、他のパートの音をよく聞き、譜をよく見て、努力したいと思います。

 

 

Gloria

コーラスの前に、短いテナーのソロ(インスペクターのO さん)が入りますが、これから練習します。

何度も書いてきたように、最初の14小節は、長い歌詞を4パートに分けて、同時に歌います。

 

お聴きになる方が歌詞を聞き取られるのは、至難の業だと思いますが、音のぶつかり合いや、ハーモニーをお楽しみいただけるように歌いたいものです。

 

特にバスは、最初の2、3行目と11、12行目を担当し、16部音符を刻みながら、下記のような歌詞を たいへん早口なラテン語で歌わなくてはなりません。ラテン語の早口言葉のようです。他のパートを支える大切なお役目ですが、ほんとうに大変ですね。

 

 ♪Et in terra pax hominibus bonae voluntatis, laudamus te, benedicimus te, adramus te, glorificamus te♪ の後、11行目の♪quoniam tu solus Sanctus, tu solus Dominus, tu solus  Altisimus, Jesu Christeに、つなげて歌います。(「そして、地上の善意のひとびとに 平和あれ、われら主を褒め、主を讃え、主を拝み、主をあがめたてまつる。・・・・・、主のみ聖なり、主のみ王なり、主のみいと高し、イエス・キリストよ」という意味)

 

14小節後半からは、全パートが同じ歌詞になりますので、新鮮な感じを表現します。

  

私たちの歌は、まだまだ課題がたくさんありますが、それでも、ときどき「きれい、きれい」とか、「惜しいな、もう一息」とか、ちょっとほめたり、励ましたりしていただきました。

 

衣装係さんから、衣装のお話もあり、だんだん、本番が近づいてきたなあと感じます。

健康管理と、体力増強に励まなくては・・・。

 

 当分、暑い日が続くようですので、お互い、体調に気をつけましょう!!